河南省はコロナウイルス発生地である湖北省に隣接しているため、合同訓練は南陽市地区のトンバイ郡の実際の検問所で展開された。
訓練のシナリオでは、検問所で運転手の体温をチェックしている際に事件が発生する。ある運転手に感染初期症状が発見され、詳しい検査を行うために車を出るように言われる。しかし運転手である男性はそれを拒否し、隠れようとする。そこでその車を警察バンが機動的に封鎖する。
興奮したウイルスキャリアが車から飛び出し、マスクを剥ぎ取り、医師らに唾を吐きかけようとする。保護服でボディアーマーを装着したSWAT隊はウイルスキャリアの頭に長い首輪(野良犬を捕まえる時のようなもの)を投げ、首輪を締め、頭に袋をかけて無抵抗にする。
その後、検問所では機動的に感染者と自動車の消毒が行われる。
スカイニュースが伝えるところによると、訓練時の様子は動画に収められ、中国国家機関などの広報がSNSのWeibo、その後TikTokに公開した。
WHO(世界保健機関)の専門家25人は先週、武漢のコロナウイルス発生地、また四川省および広東省を訪れた。専門家は中国当局に対し、現在欧州で急速に広まりつつあるウイルス対策に関連して経験を共有するよう求めた。欧州ではイタリアが新たな発生地となり、約350件(この1日で114人の感染が明らかになった)の感染が確認されている。
中国の新型コロナウイルス
中国当局は12月末、武漢市で原因不明の肺炎が発生したと発表した。最初の患者たちは海鮮市場に出入りしていた。
専門家らは、暫定的に新型コロナウイルス2019-nCoVが疾患の原因と判断した。
中国、軍と医師らで「興奮したウイルスキャリア」対策訓練
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