マスク不足はブエノスアイレスでも 転売で値段高騰

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでは住民が医療マスクを買い占める状況が続いており、店頭からマスクがなくなる事態となった。ただし、アルゼンチンでは一般的にマスクをつける習慣がなく、需要がないにもかかわらず価格が高騰する珍しい事態となっている。リアノーボスチ通信の現地特派員が伝えた。
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アルゼンチン政府の保健省は3日、国内で新型コロナウイルスによる感染が初めて確認されたことを明らかにした。ラテンアメリカではこれまでエクアドル、メキシコ、ブラジル、チリでの確認は報告されていた。

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アルゼンチンの薬局大手ファーマシティはプレスリリースで感染者の発表前からマスクが在庫切れ状態になっていることを明らかにした。マスクは高価格帯のものを除いて店頭、倉庫、ともに在庫切れとなっている。

ブエノスアイレスでマスクの値段は1枚当たり30ペソ(日本円でおよそ51円)が平均的な価格だが、現在では60ペソまで値上がりしている。さらに、観光客の多い都心のレコレタでは120ペソまで高騰している。

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ただし、薬局の店員が口をそろえて言うには、マスク不足でパニックを起こしている買い物客は一人もいない。さらに、ブエノスアイレスでマスクをつけて歩いている人もいない。ブエノスアイレス近郊のエセイサ国際空港職員ですらマスクをつけておらず、現地住民は日常生活で特に支障をきたしていない。このように、需要がないにもかかわらずマスクが転売され続け、高騰する珍しい事態となっている。

イタリアでも同様にマスクの転売が横行し、値上がりする事態となっている模様。

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