ナショナル・インタレスト誌が米国海軍にとっての「悪夢」を語る

ロシアの各艦船には極超音速対艦ミサイルが装備され、それは米国海軍が考えずにおきたい悪夢のシナリオとなっている。米国誌『ナショナル・インタレスト』の専門家マイケル・ペック氏が指摘した。
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 同氏は、1月にロシアがフリゲート艦「アドミラル・ゴルシコフ」から極超音速海上発射ミサイル「ツィルコン」をはじめて発射したことを強調した。

「ツィルコン」ミサイルの射程距離は千キロメートルに達し、飛行速度はマッハ8~9で、米国のミサイル「ハープーン」やロシアのP-800「オーニクス」よりも高速だ。

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ペック氏は、その脅威は深刻であると指摘する。同氏によれば、英国は、同国の新型空母の対空ミサイル兵器はロシアの「ツィルコン」を阻止することができないと危惧しているという。

現在、ロシアは約30隻の駆逐艦とフリゲート艦、50隻のコルベット艦、超音速または亜音速の対艦および対空ミサイルを搭載した30隻の小型ミサイル艦船を配備している。

ペック氏は、「これら艦船の兵器が『ツィルコン』のような極超音速兵器ならば、理論上では、500トン級の『タランタル』クラスの小型艦船が米国の大型巡洋艦または空母さえ撃沈することができる」と考える。

同氏によれば、しかし、「ツィルコン」には弱点があり、その克服には数年が必要だという。そのほかにも、ミサイル小型船は単独で行動することができず、航空機または他の艦船によるサポートが必要とされる。

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