さて、2年も経過したし、そろそろ植え替え時かな、と思ったケリーさんはエケベリアをそっと鉢から出した時点で凍り付いた。なんと、土がない。代わりに入っているのは発泡スチロール。…ということは。いくらぼぉーっとしている人でもここまで来たらわかるだろう。ケリーさんは2年もの間、フェイクグリーン(人工観葉植物)のエケベリアに水をやってきたのだった。
この話をFacebookで紹介したケリーさんは、たちまち時の人になってしまった。
「あたしって、この2年、偽りの生活を送ってきたように感じてる。」
世話してきた相手がフェイクだとわかったケリーさんだが、それでも「相手」を捨てる気にはなれなかった。2年間、世話してきたんだもの、ストップすることなんてないじゃない? というのがケリーさんの結論だった。
ケリーさんのこの話を全米のマスコミが報じたてると、彼女のもとには1ダースもの本物のエケベリアが贈られてきた。
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