新型コロナウイルスに関しては、現状は憂慮すべき状況が続いているが、しかし、スプートニクはすべての情報が無条件で信用できるものではないと考えている。
感染情報
国際機関はインターネット上のフェイク情報の影響を危惧している。世界保健機構(WHO)は、フェイク情報に対抗するアピールをSNSと検索システムに発信した。
フェイスブックとツイッターは、新型コロナウイルスに関連する広告、とりわけ同ウイルスに対する新薬の広告に関する規制を強化した。
ウイルス-中国人に向けた兵器
ウイルスの感染が始まった後すぐに、中国人が武漢市で生物化学兵器を開発し、それが新型コロナウイルスだという推測がされた。兵器は管理下から抜け出し、そして自らの製造者の命を奪っている。
別の視点として、たしかにまさに中国人がもっとも多く発症し、命を落としており、これは米国中央情報局(CIA)またはビル・ゲイツ氏に関係する研究者らの仕業であるとの主張がある。
この司会者は「コロナ」という言葉を吟味するよう呼びかけた。
「かつてドナルド・トランプ大統領は何をしたか? そうです、自らの有名な美女コンテストでコロナ(冠)を配ったのです」。
テレビ司会者は、この発言は冗談だとは言わず、そのため、それを聞いた何人かはこれが真面目な説明だったと受け止めてしまった。
バナナは中国の殺人者
ロシアを含めたいくつかの国々では、ワッツアップのようなメッセンジャーアプリで、中国産のバナナを通じて新型コロナウイルスに感染するおそれがあるといった情報が拡散された。
こうしたメッセージの背景には、中国の大手通販サイト「AliExpress(アリエクスプレス)」の関連商品が感染しているという情報があった。しかし、病人が小包にくしゃみをし、その後にその小包が外国に届けられたとしても、ウイルスは死滅してしまう。
とても有名になったミームとして、「私が中国からの小包を受け取ったとき」または「あなたに中国からの小包が届いた」というものがあった。↓
新型コロナウイルスの魔法の水
もっとも気転のきく人たちは、パニックを起こしやすいロシア人の感情をうまく利用した。ロシアのサイト「Avito.ru」といった人気のオンラインマーケットでは、「魔法の」水から特別なお守りまで、これまでに新型コロナウイルスの奇跡の治療法の販売広告が登場。さらにアライグマの守り神まで購入が可能となった。
飲み干して長生き
アルコールは新型コロナウイルスから身を守るのに役立つというフェイクがとても根強く存在する。しかし、定期的な飲酒は感染への対象法とはならず、依存症を引き起こすだけである。
アルコールといえば、ビールとの関係は?
検索システムでは、コロナビールと新型コロナウイルスとの関係についての問い合わせで、急激な増加が記録された。今週、グーグルトレンドの統計では、「コロナ ビール ウイルス」というキーワードでの検索が多く見受けられた。これは何に関連するのか? おそらく同音であるということだけだろう。
武漢市の路上での死
知名度の高いフェイクとして、中国の都市の通りでは人々が死んだように倒れているという動画のカットがある。ある人たちは口から血を流し、またある人たちは痙攣している。この動画がどこでいつ撮影されたのかは不明だ。
こうしたプロット部分が作り物なのかどうかも不明。これらの動画は悪ふざけとして話題となった。