ジブリ配信 デジタル不信の宮崎駿氏を動かした「制作費の捻出」

1月末、米動画配信サービスのネットフリックスがスタジオジブリ作品を日・米・カナダを除く世界約190ヶ国で配信すると発表した。スタジオジブリがデジタル配信に踏み切ったのは、映画の製作費を稼ぐためであるという。ソラニュース24が報じた。
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日本を代表するアニメーションスタジオの一つ、スタジオジブリが全世界向けにデジタル配信を解禁すると報じられると、全世界で驚きの声が上がった。

ネットフリックス ジブリ作品を全世界配信 日米加は対象圏外
同スタジオの鈴木敏夫プロデューサーは宮崎駿監督に、今取り掛かっている映画の制作費をデジタル配信で稼ぐと説明したという。すると宮崎さんは「じゃあしょうがないよね」と了承したという。鈴木氏はスマートフォンなどのデジタル機器に関心を示さない宮崎監督に、あえて制作費の話をだし、説得に成功した。

鈴木氏は、ネットフリックスが今の映画会社が絶対に作らないようなプロジェクトを映画にする点を高く評価しているという。これが数ある映像配信サービスからネットフリックスを選ぶ際の決め手となった。

日刊サイゾーによると、日本の映像配信サービスHuluもジブリ作品の配信を目指している。Huluは日本テレビの子会社。日テレはジブリのほぼ全作品の制作に関わっている。しかしHuluの会員数200万に対し、ネットフリックスの日本国内会員数は300万人と、差はあまりに大きい。この状況でスタジオジブリが日本の国内企業と配信契約を結ぶのは厳しいと見られている。

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