太陽系外惑星WASP-76bは常に太陽に同じ面を向けているため、日中の温度は通常、3000度にも達する。このために分子は原子分解を開始し、表面の金属は融解し始める。
WASP-76bの地表では強風が吹いており、これが溶けだした金属を太陽の当たらない、裏側へと運んでいる。裏側に吹き寄せられた金属は冷却され、今度は雨となって再び太陽の当たる側へと回る。この惑星では太陽の当たらぬ陰の側でも温度は1500度に達する。
ヨーロッパ南天天文台はWASP-76b調査を率いるジュネーブ大学ダヴィッド・エレンライフ教授の声明をプレスリリースに発表した。
「この惑星の夜は常に雨天といえる。ただしこの場合の雨は鉄の降るものだが。」
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