マドリードのアイスリンク 新型コロナから霊安室に

スペインの首都マドリードで新型コロナウイルスCOVID-19で亡くなった方の遺体が、大型ショッピングモール「Palacio de Hielo」にあるアイスリンクに安置されることになる。
この記事をSputnikで読む

現在、マドリード自治州では犠牲者数は1263人にのぼり、国内の死亡者の半数以上となっている。この数日だけでも首都で242人が亡くなった。

地方当局は、1800平方メートルの大型スケートリンクがある大型ショッピングモールを霊安室として使用することを要望している。「エスパニョール」が報じた。

ネットユーザーがびっくり スペインの医療機関が患者を床に
23日、マドリードのホセ・ルイス・マルティネス・アルメイダ市長は、スペイン政府に対し、マドリードの葬儀社は、新型コロナウイルスの感染で亡くなった遺体を扱う上で安置所の作業員には保護コスチュームがないことから、今後、状況に対処ができないことをスペイン政府に報告した。その際、葬儀社は、他の理由で亡くなった人々の遺体の処置は続けていく。

危機的状況での一時的対応として、非常事態時に対応する軍が遺体を引き渡すことになっているアイスリンクの名が上がった。国防軍の情報筋を引用し「エル・パイス」が報じた。

アイスリンクは、展示会用複合施設「Ifema」の近くに位置し、この施設には、医療機関の場所が不足していることから新型コロナウイルスの感染者用の特別医療機関が配備されている。

スペインの新型コロナウイルスの感染者数と死亡者数はイタリアに次いで欧州では2番目に多い。24日時点で感染者数は3万3千人を超え、その内2182人が死亡、重症者は2355人、完治者は全体の10%である3355人となった。この結果、依然として2万7500人が感染症への処置を受けている。


新型コロナウイルス

中国当局は12月末、 武漢市で原因不明の肺炎が発生したと発表した。 最初の患者たちは海鮮市場に出入りしていた。

専門家らは、 暫定的に新型コロナウイルスCOVID-19が疾患の原因と判断した。

中国に続き、イタリア、米国、スペインで、特に多く感染が広がっている。

世界保健機関(WHO)は3月11日、新型コロナウイルスの拡大はパンデミックとなったことを明らかにした。

マドリードのアイスリンク 新型コロナから霊安室に

スプートニクは新型コロナウイルスに関する信憑性の高い最新情報をお届けしています。特設ページをご覧ください。

関連記事

コメント