パンデミックは夏の到来で収束化か イタリア研究者らは異なる予測

呼吸器疾患は気温が上がると感染率が下がることは知られている。これが今回の新型コロナウイルスに当てはまるかというと、イタリア人研究者らの意見は違う。研究者らは世界の気候の異なる様々な地域での感染者数を比較した結果、気候と感染者数の間には相関関係は見られなかったと発表している。
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ミラノのビコッカ大学、ローマのトレ大学、ペスカーラ市のキテーティ・ペスカーラ大学の研究者らは中国の武漢、イタリアのロンバルディア、ベネトの3市の感染者数を比較した結果、その数と気象条件の間に何の関連性も見いだせなかった。

このことからウイルス学のロベルト・ブリオーニ氏は、夏にはパンデミック状態が収束に向かう可能性は少ないと予想している。

ブリオーニ氏は、呼吸器疾患は確かに気温が高くなるにつれて感染率は下がるものの、今回の感染状況にはおそらく当てはまらず、最も効果があるのは唯一、数か国が導入している制限措置だと説明している。

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