匿名のある医師は、「私たちはニューヨークにいると思っているだけで、そこはこんな状況にある。それはまるで第三世界のある国で事態が進展する筋書きのようだ。2週間前に生活は一変した」とテレビの取材で語った。
ジョンズ・ホプキンズ大学のデータでは、ニューヨークでは現在、2万人超が感染し、280人が亡くなったことが明らかになっている。2週間前に95の発症例が発表され、その時点では死亡者はいなかった。
また同医師は、当初、病院には70代の年齢層の患者群が運び込まれたが、この数週間ではより若い50代の発症者の数が増加した。
また、テレビチャンネルCNNは、ニューヨークのベルビュー軍医療センターには、「潜在的に検死数が増加する可能性から、保冷車とテントを利用した一時的な遺体安置所が用意された」と報じた。
ニューヨークの保健機関は、あらゆる結果の可能性に備え緊急対応プランの実行に着手したとCNNは強調。こうしたプランは2001年9月11日のテロ以降に準備された。
25日、ニューヨークを含めた3州が、遺体安置所の作業スタッフが不足していることから連邦サービスに援助を要請した。
以前、検疫規制が1ヵ月延長された場合、新型コロナウイルスを原因とするよりも多くの死者が生まれるというトランプ大統領の考えから、同大統領は数週間の内に新型コロナウイルスCOVID-19に関わり制定された規制を解除する可能性があると報じられた。
新型コロナウイルス
中国当局は12月末、 武漢市で原因不明の肺炎が発生したと発表した。 最初の患者たちは海鮮市場に出入りしていた。
専門家らは、 暫定的に新型コロナウイルスCOVID-19が疾患の原因と判断した。
中国に続き、イタリア、米国、スペインで、特に多く感染が広がっている。
世界保健機関(WHO)は3月11日、新型コロナウイルスの拡大はパンデミックとなったことを明らかにした。