中田さんは子どもの頃、小石を集めるのが好きだった。彼女の初めての作品は、2011年に河原で見つけた滑らかな小石に描いた笑顔のウサギ。
中田さんは、石には美しさがないと思っている人たちの意見には同意しない。「わたしが石を見つけるとき、その石もわたしを見つけているんだと感じます。石にも意思があり、見えたものを描いてもいいよ、という合図だと思っています」と中田さんは説明する。
中田さんは、見つけた石を決して磨いたり、形を変えたりせず、そのままの形の石に絵具をのせる。実際、彼女が制作意欲をかき立てる石は、変わった形のものが少なくない。
心の命じるままに作品を制作する中田さんは、自分の作品を売ったりはしない。しかし、中田さんのインスタグラムで、彼女の魅力的な作品をゆっくり鑑賞することはできる。
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