そのうちの「フォルテプレン」はコロナウイルスに感染した動物の治療薬を基に作られている。「フォルテプレン」は人間の患者を含めた臨床実験のあらゆるステージをすでにクリアしている。
チェホニン氏はフォルテプレンについて、「登録の段階にあり、それが済み次第、COVID-19にどれだけ効果を発揮するかを調べるため、実験段階へ移行する」と語っている。
もうひとつは抗ウイルス剤「TRIAZAVIRIN」を基に作られており、この製剤は今、ウイルス性呼吸器感染症の治療薬として用いることができるものの、実験は現段階では行われていない。
3つめの薬は、COVID-19もその1種であるRNAウイルスによる感染症の治療薬として日本で開発された「ファビピラビル」を合成し、作られている。この薬も実験を通過していないため、現在、実験に回されている。
ロシアがCOVID-19治療の3種の製剤を開発 1種はすでに臨床実験済み
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チェホニン氏の話では上記の3製剤にロシア保健省も関心を持っており、ロシア科学アカデミーの化学部門および同省の作業では最優先課題となっている。