茂木外相は30日の記者会見で、今年のビザなし交流について記者から質問を受け、「今年の四島交流等の事業について、現在、調整中でありますが、実施団体間のやり取りの中で、四島側から新型コロナウイルス感染症に関連した懸念が表明されているのは事実であります。政府としては、当該事業を円滑に行いたい、今年も実施をしたいと考えておりますが、元島民の方々、ご高齢になられているわけであります。そして、船を使った場合にどうなるかとか、様々なことも考えていかなくてはならない。参加者の健康と安全を確保する、こういう観点からも十分考慮して取り組んでいきたいと思っております」と述べた。日本外務省のホームページで会見記録が発表された。
先に、NHKは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、外務省は「ビザなし交流」の今年5月の実施は延期する方向で調整を進めていると報じた。
これまでに日本で新型コロナウイルスの感染が確認されたのは2700人超、死者は70人、重症者70人、症状が改善して退院した人などは1000人以上となっている。
露日「ビザなし交流」 今年も実施したいが、新型コロナに関連した懸念も考慮する=茂木外相
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