グテーレス事務総長は「コロナウイルスに打ち克つためには、自宅での隔離生活や検疫が必要であることを我々は知っている」と述べ、「しかしその結果、女性は虐待傾向にあるパートナーと一緒に逃げ場のない状態に追い込まれるおそれがある」とし、「この数週間、経済的および社会的圧力や恐怖が高まるにつれ、家庭内暴力の極めて恐ろしい世界的な急増がみられている」と強調した。
グテーレス氏によると、一部の国では、支援サービスに連絡する女性の数が倍増した。
これを受けてグテーレス氏は、すべての政府に対し、「各国のコロナウイルス対策計画の主要項目の1つとして、女性に対する暴力の防止と損害賠償に関する規定を盛り込むこと」を求めた。
また事務総長は、必要な措置として、非営利団体やオンラインで活動する支援サービスのための資金割り当てを増やし、虐待の加害者を処罰する必然性を確保し、薬局や食料品店に脅威を連絡する緊急通報システムを設置し、避難所を生命の安全を確保する施設と同一視することを提案した。
外出制限などで家庭内暴力が急増=国連事務総長
© Sputnik / Savitskaya Kristina