新型コロナウイルス

米海軍長官代行が辞任 集団感染の空母セオドア・ルーズベルトの騒動で

7日、マーク・エスパー米国防長官は、トーマス・モドリー海軍長官代行の辞任を受け入れた。モドリー氏は、3日に解任された空母「セオドア・ルーズベルト」の艦長に関して無礼な発言をした。艦内の新型コロナウイルスの感染者増加に黙っていられず、国防総省に書簡で緊急支援を要請した艦長のニュースは先週、米国に衝撃を与えた。
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スプートニクは同空母の状況について詳しく報じている。こちらからご覧いただけます。

エスパー国防長官は7日夜、「今朝、モドリー海軍長官代行の辞任を受け入れた。大統領の承認を得て、私はジム・マクファーソン陸軍次官を海軍長官代行に任命した」と自身のツイッターアカウントに投稿した。

​投稿でエスパー氏は、モドレー氏自身が辞任を申し出たことを強調し、海軍長官代行としての功績を称えた。

また、同国防長官は、マクファーソン氏が計26年間海軍に勤務し、海軍大将の階級で退役したことにもふれている。


解任されたクロージャー艦長

空母「セオドア・ルーズベルト」のブレット・クロージャー艦長は、艦内の新型コロナウイルス集団感染に関して国防総省に緊急支援を要求した書簡がメディアに流出した件で、3日に解任された。

米海軍長官代行が辞任 集団感染の空母セオドア・ルーズベルトの騒動で

モドリー氏は、クロージャー氏がこのような書簡を送付した結果、「海軍ではパニックが広がり、この状況から抜け出す方法を見つけることができない」という印象がつくりだされているが、「(これは)真実ではない」と述べた。

その後、ドナルド・トランプ大統領は、乗組員のうち約200人が感染と診断された「セオドア・ルーズベルト」の艦長の解任決定を支持した。一方、その後、モドリー氏がクロージャー氏を「愚か者」とけなし、これについてトランプ大統領は、あまりにも激しい言葉遣いとの見解を示した。これに対し、モドリー氏は謝罪することになった。

ナンシー・ペロシ米下院議長は7日、この騒動をめぐりモドリー氏の辞任を求めていいた。

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