チェルノブイリ立ち入り禁止区域から住民が避難 森林火災で

ウクライナ北部チェルノブイリの立ち入り禁止区域で森林火災が発生し、同区域内にあるポレスコエ村で自発的に暮らしていた住民の避難が行われた。警察が発表した。
この記事をSputnikで読む

隣接地域への人の出入りは制限されており、立ち入り禁止区域の境界付近に設けられている検問所は閉鎖されている。

国際宇宙ステーションでチェルノブイリの放射能を食べる真菌の実験
今月4日、立ち入り禁止区域内で森林火災が発生したことがわかった。火災は20ヘクタールに広がっている。複数の箇所で火災が発生しており、今も消火活動が続けられている。森林火災の発生箇所では放射線量が上昇し、基準値の16.5倍を示した。

警察は、火災を発生させたある村の住民の男(27)を拘束した。男は、3ヵ所でゴミや草を遊び半分で燃やし、その後「火は風によって広がっていった」と供述しているという。

チェルノブイリ原発4号機の爆発

ソ連時代の末期の1986年4月26日、チェルノブイリ原発4号機が爆発。放射能汚染が広がった20万平方キロ以上の面積の70%がウクライナ、ベラルーシ、ロシア領だった。プリピャチ市など原発に一番近い数か所の都市からは住民全員が避難させられ、そして永遠に戻ることはできなかった。

原発事故後、半径30キロ以内は完全に立ち入りが禁止され、厳しい管制がしかれた。禁止区域へ立ち入りが行われるのはウクライナ政府が公式的に許可した時のみ。次第に瓦解していく石棺にはさらにそれを覆う「新たな安全カバー」がかけられた。

関連ニュース

コメント