コルムィコフ所長は探査機の打上げ時期とその課題について語った。同所長によると、2021年11月には製造文書が完成し、2025年8月に打上げが行われるという。
「ルナ27」の主な課題は、2メートルの深さで掘削し、摂取した極低温サンプルを現地で試験するというもの。さらに月の磁器異常、粉塵、地震活動を調査する。また有人着陸モジュールを送る前段階として、重量機材の着陸安全技術のテストを行う。
これより前、ロシア科学アカデミー宇宙研究所のイーゴリ・ミトロファノフ核惑星部長は科学アカデミー宇宙会議会合において、ロシア着陸探査船「ルナ27」の着陸地点はロシアの国益区域となり、月基地の建設場所になると発言した。
「ルナ27」に先駆け、ロシアは月に2つの探査機を送る。2021年に着陸試験として着陸機「ルナ25」、2024年には以降の着陸地点の偵察を行うため周回軌道衛星「ルナ26」が打ち上げられる予定。
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