消火活動は難航した。火災発生から1時間ほどが経過したころ、高さ93メートルの尖塔が崩壊し、その際に石造りのアーチを貫通、数か所に穴があいた。
ノートルダム寺院のパトリック・ショーベ主任司祭は、通信社スプートニクに、寺院の再建作業は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によって中断しているが、寺院はほぼまもられたと述べ、次のように語った-
またショーベ主任司祭は、修復作業はマクロン大統領が発表した5年という期間で完了するだろうとの確信を示し、続けて次のように語っている-
「(マクロン)大統領は『カトリック教徒に寺院を戻したい』と述べました。これはアーチ、支持構造、屋根を再建することが優先事項であることを意味しています。外にあるあらゆるものの再建については、5年ではなく、10~12年かかるのは明らかです。寺院は巨大な建造物です。その再建には時間が必要とされます。」
なお、火災の原因に関する公式発表はまだなく、現在も調査が行われている。ショーベ主任司祭は「最終な調査結果は、検察官が述べたものと違いはないと思います。これは電気回路のショート、あるいは火災につながった一連の小さな出来事です」と指摘した。
ノートルダム寺院の再建に取り組んでいる建築家たちは、リモートで診断作業を続けている。建築家たちは、この1年間で寺院全体から収集したすべての要素について話し合っている。作業は今も続けられている。
ノートルダム寺院の広報を担当する広報アンドレ・フィノ氏は「最もポジティブなのは、皆さんが寺院に入ったときに『結果的にはそれほどたくさんのものを私たちは失わなかったんだ』と思うことです。これは真実です。祭壇を除いて、すべてのものがあるべき場所にあり、今もそこにあります。これは本物の奇跡です。すべてが以前と同じように見えるということは」と述べている。
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