「ここ数年、外国人訪問者の入国手続きの簡素化や、多くの国で開放的な傾向が見られていたが、COVID-19は突然その流れを断った。新たな調査によると、世界の96%あるいは209ヶ国でパンデミックにともなう旅行制限を導入した。世界の90%が完全あるいは一部、国境を閉鎖し外国人を受け入れず、44%は特定の国、例えば中国、イタリア、韓国、イラン市民に対する入国を拒否している。
UNWTOの情報によると2020年1月から4月初頭にかけて、アフリカ、アジア、太平洋諸国、中近東諸国は旅行制限を課した。一方、欧州では国境を閉鎖した国の割合は93%、南米では92%となっている。
UNWTOのズラブ・ポロリカシヴィリ事務総長によると、COVID-19は旅行と観光に大きな影響を与え、歴史上このような例はなかったという。各国政府は保健を最優先事項とし、旅行を制限している。
同事務総長は「観光の一時停止は雇用の場を削減し、持続可能な経済成長はゼロになる可能性がある。そのため我々は各国政府に対し、旅行制限を恒常的に見直し、旅行が安全になれば制限を解除あるいは緩和するように求めている」と語った。
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