聖なる火はキリスト復活の聖なる光を象徴し、信者にとって聖域とされている。正教復活祭の前日にその光が現れることは奇跡と呼ばれている。
聖なる火が現れた後、エルサレム総主教のセオフィロス3世は聖墳墓教会を所有するギリシャ教会やその他宗派の代表に火を分けた。総主教には正教聖職者数名が同行し、コロナウイルスが大流行していることから全員がマスクを着用していた。
その後、火は旧市街のヤッフォ門に運ばれ、正教が多数派の各国の外交代表に配られる。その中にはロシア大使も含まれる。
通常、聖なる火は儀式に出席した信者に小さなろうそくを渡しながら分けられる。今年は教会は無人となった。
嘆きの壁
4月1日、エルサレムの嘆きの壁が消毒されたことが報道された。何百万人もの人々が触れ、願いの紙を残す壁はコロナウイルス感染拡大防止のために消毒液で処理された。現在、嘆きの壁の祈りは1日に3回、10人という制限を設けて許可されている。
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