新型コロナウイルス

ブラジル大統領、外出自粛要請に反して集会に出席【動画】

ブラジルのボルソナロ大統領(65)は19日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて外出自粛が要請されている中、支持者の集会に出席した。
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集会は、大統領のFacebookページでライブ配信された。

ボルソナロ大統領は、新型コロナウイルスは大多数の人にとって「軽い風邪」よりも危険ではないと公然と述べており、これまでも「社会的距離」を保つ措置に違反している。

ブラジル陸軍参謀本部に到着した大統領は、数百人の人々に出迎えられた。大勢の人が国旗や、議会及び最高裁の権限を制限するために「ボルソナロ氏の指揮下での軍の介入」を求めるプラカードを持っていた。

新型コロナウイルスの発生を背景に、ブラジルの政治のエスタブリッシュメント(支配層)の重要な部分は、社会的距離と自己隔離を支持したマンデッタ保健相のまわりに結集した。世論調査でマンデッタ保健相の支持率がボルソナロ大統領を上回り、両氏の対立はさらに深まった。結果、マンデッタ氏は、ブラジルで新型コロナウイルスの感染者が急増する中、解任された。


ボルソナロ大統領の発言に対する反応

その後、ボルソナロ大統領は、議会と最高裁はクーデターを準備し、経済の維持や各州当局が行っている隔離措置を縮小、撤回させようとする大統領の努力を台無しにしようとしているとして再び批判した。

19日のボルソナロ大統領の演説は、ブラジルの政治のエスタブリッシュメントに激しい不快感を引き起こした。疫学的状況を考慮した場合、ボルソナロ氏は不適切であり、全体的に民主主義の精神と憲法の原則にも反していると見なされた。


ブラジルの新型コロナの状況

ブラジルでは2月26日、サンパウロで新型コロナウイルスの同国初の感染者が確認された。これまでに感染者数は3万8600人を超え、約2500人が死亡している。保健省の最新発表によると、死者数は1週間で倍増した。


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