新型コロナウイルス

新型コロナウイルスの発生は武漢以南 9月から12月の間か

新型コロナウイルスがコウモリから人間に感染したのは2019年9月から12月の間との見方を、英ケンブリッジ大の研究チーム(遺伝子学)が示した。さらにこのウイルスが発生したのは中国湖北省武漢市よりもさらに南の可能性があるという。サウス・チャイナ・モーニング・ポストが報じている。
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研究チームのピーター・フォスター博士は4月16日、ウイルスは数ヶ月前に「人間に有効な」形態に変異した可能性があり、9月13日から12月7日の間に人間の間で感染を開始したとの考えを発表した。

コロナウイルス感染症状の警報レベル、研究者が呼びかけ
新型コロナウイルスは、コウモリ由来のウイルス。このウイルスの遺伝子は、中国の科学者らが2013年、雲南省南西部に生息するコウモリの糞から分離したコロナウイルスと96%一致する。また、新型コロナウイルスは1ヶ月に1度の割合で変異するという。そのため一部の研究者らは、このウイルスが宿主の動物や人間の間で数年間静かに拡散し、徐々に人間に感染させるのに有効なタイプに進化したのではないかと推測している。

このウイルスの発生地に関してフォスター博士は、武漢よりも中国南部の可能性が高いが、その仮説を証明するには、より多くのコウモリや宿主となる他の動物、中国の病院で9月から12月の間に保存された人間の組織サンプルを分析する必要があると述べている。また、中国科学院昆明動物研究所の遺伝子学者、スー・ビン氏は前例のない大流行の中、ウイルスは予測できないパターンで変異する可能性があると指摘した。同氏は新型コロナウイルスがいつ、どこで人間への感染力を獲得するタイプに変異したのかという結論は慎重に行うべきだと述べている。

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