消費者庁のポポワ長官は24日、国営放送「ロシア1」の番組に出演し、新型コロナウイルスの抗体を確認する集団検査がロシアで始まることを明らかにした。
ポポワ長官によれば、国民の6割が感染、またはワクチンの接種により新型コロナウイルスの抗体を持つことで感染拡大は収束し、人から人への感染も減少するという。ロシア国内では同一人物が複数回にわたって新型コロナウイルスに感染する事例は確認されていないものの、5~10%の人は抗体が形成されない可能性を指摘した。
新型コロナウイルスのワクチンについて、ポポワ長官は2020年初夏には開発と導入の時期について明らかにできるとした。また、ロシアで実施されている外出規制について、現状では決して中止できる状況にはないものの、緩和は段階的なものになるとの考えを示した。
なお、ロシアでは連日、数千人規模で感染者数が増大しているものの、人口10万人あたりの死亡率は低いとした。また、感染者のうち、およそ半数は新型コロナウイルスの感染症状が確認されていないという。
ロシアでは過去24時間に81地域で新型コロナウイルスの新たな感染者が5849人確認され、国内の感染者数は累計6万8622人となった。ロシア全土で過去24時間に死亡した人の数は60人、累計死者数は615人。過去24時間に回復した人の数は累計5568人。
先にロシア政府は2020年5月9日の戦勝軍事パレードも新型コロナウイルスのパンデミックを理由に中止することを決定した。
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