ロシアの研究チーム、暗闇で発光する植物を開発【動画】

ロシア科学アカデミー生物有機化学研究所のチームが、ロシア初となる暗闇で独自に発光できる植物、生物発光タバコを開発した。RT通信が伝えた。
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自然界において生物発光は数千もの様々な生物種(主に海洋)に見られるが、植物にはその能力はない。発光プロセスの基本となるのはルシフェリンが関与する化学反応であり、その反応を行うのが特殊酵素のルシフェラーゼである。一方で、植物に発光される試みはかなり以前から研究者らにより行われてきた。例えば1980年代に遺伝学者らはタバコのゲノムのルシフェラーゼの遺伝子を植え込んだが、植物がわずかでも発光するにはルシフェリンの特殊溶液をかける必要があった。2017年にはマサチューセッツ工科大学の研究チームは生物発光成分を含んだ特殊なナノ微粒子をレタスの葉に植え込み、その結果、レタスは4時間発光することができた。

しかしロシアの遺伝学者らは自力で発光する植物を作ることに成功した。ロシア科学アカデミー生物有機化学研究所の研究チームは、タバコの芽のゲノムに発酵菌Neonotopanus nambiの酵素を植え込んだ。実験は成功し、遺伝子組み換え植物の緑がかった光は暗闇の中、肉眼ではっきりと確認することができ、携帯カメラで撮影することもできる。タバコの発光は概日リズムにより変化し、生理学的ストレスに反応する。この特性は様々なプロセスの研究に利用することができ、例えば医薬品製造時に実用化することも可能だろう。

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