ドムさんとスティーブさんがシェアしているのはロンドン北部にあるパブ「ザ・プリンス」だけじゃない。パブの上の階のフラットもその上の小さなテラスもそうで、時には外の空気に触れながらバーベキューを焼き、舌鼓を打っている。
とはいえ、やはりほとんどの時間を過ごすのは誰もいないパブで、ビールを飲み、テーブル・ゴルフ、チェス、テレビゲームに興じている。
ふたりは自分たちの自主隔離環境に不平はない。多種多様なビールがあって、慣れ親しんだ雰囲気があってと、あまりにも条件が整いすぎているからだ。でもどうしても足りないものがある。それは店を訪れるお客さんたちと、会話が醸す店のざわざわ感だ。これがないとパブは寂しい、がらんとした場所になってしまう。
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