ドイツ 「ノルドストリーム2」事業体の申請は却下予定

ドイツ連邦ネットワーク庁(BNA)は、事業体「ノルドストリーム2 AG」がガスパイプライン「ノルドストリーム2」建設計画において新たなEUガス要件の免除を申請していた件について、これを却下する予定。BNAは5月8日以降に最終判断を下す。同庁決定案をもとにドイツ経済紙「ハンデルスブラット」が報じている。
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BNAは5月1日、関係者に決定案を配信。ハンデルスブラット紙によると同庁は関係者から返答を5月8日までに受け取り、その後速やかに最終決定を下すという。

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「ノルドストリーム2 AG」の申請却下の根拠としては、新EUガス規定の要件を免除するにはパイプラインが2019年5月末までに完成していることが条件だったことが挙げられる。

一方の「ノルドストリーム2 AG」は、新要件は「建設・技術」に基づくのではなく、「新規定が実効されるまでに、前法に従い巨額の投資が行われているという事実を考慮すべき」と主張している。

BNAはこれに同意せず、プロジェクト「完了」という用語の理解は「経済・機能」ではなく、「建設・技術」に基づくべきだと考えている。

2019年12月末、米国による「ノルドストリーム2」および「トルコストリーム」に対する制裁の影響で、スイス油田開発大手「オールシーズ」が「ノルドストリーム2」建設工事を続行できないことが明らかになった。

「ノルドストリーム2」

「ノルドストリーム2」プロジェクトはバルト海底を経由してロシア沿岸部とドイツを結ぶガスパイプライン。プロジェクト参加者は主に欧州企業。計画では2019年内に建設完了予定

本プロジェクト実施に反対を表明しているのは一連の欧州諸国と、自国天然ガスを欧州に推し進めたい米国

ロシア側はこれまで何度も「ノルドストリーム2」はあくまでも商業的および競争に基づいたプロジェクトであると説明、またウクライナ経由の欧州へのロシア製ガス輸送の停止を意味するものではないと示してきた。

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