ロイター通信によると、「Artemis Accords」と名付けられる協定は「至近距離で活動する競合国あるいは競合企業による損害または干渉を防ぐこと」を目的としており、将来の月の基地周辺に「安全地帯」を設けることを規定している。さらに同協定は、月で資源を採掘する企業にその資源の所有者になる権利を与えることも目的としているという。
なお、ある消息筋によると、これは月の「領有権の主張」に関するものではなく、月の領土に対する主権は宣言されないという。
ロイター通信は、米当局は今後数週間の間にカナダ、日本、EU諸国、アラブ首長国連邦などの国々と協定について正式に協議する予定だと報じている。
なお消息筋によると、ロシアは初期段階においてはこれらの国に含まれない。その理由は、ロシアの衛星が「威嚇的」な動きをしているとして「米国防総省がロシアを敵とみなすことがさらに多くなっている」ことに関係しているという。
消息筋は「その構想は、誰かが活動している場所に近づこうとし、その周辺に安全地帯が設置されている場合は事前に連絡し、相談し、全員にとって安全に行う方法を明らかにする必要があるというものだ」と説明した。
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