メキシコの小学校で教鞭をとるタニア・リズべス・サントス・コイ・トヴァさんはある日道を歩いていると、向かいに尻尾のない野良猫がいることに気が付いた。タニヤさんのあとを追いかけてきたと思ったら、猫は彼女を先導し始め、近くのスーパーの前まで連れて行った。
白猫は、店の中に入るとキャットフード売り場へ直行した。ここで、もしかしてこの猫はお腹が空いているのではないかと気づいたタニアさんは、棚に陳列してあったフードを手に取った。すると猫は、「それそれ!それが欲しかったんだわ!」と言わんばかりに前足で猛アピール。店の従業員によると、これは彼の常套手段で、こうしていつも食べ物をゲットしているという。
この賢い方法に魅せられたタニヤさんは、フードをおごってあげることにした。そしてこの猫がケガを負っていること、廃墟に一人暮らしていることを知ったタニヤさんは彼を引き取ることに決めたのだった。
真っ白な毛に尻尾が短いことから、スペイン語で「うさぎ」を意味するコネーホ(Conejo)と名付けられ、タニヤさんと共に新しい人生を送ることに。
アメリカンドリームならぬ「キャットドリーム」をつかんだコネーホは、今ではすっかりタニヤさん自慢の愛猫だ。