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メディアが報道 ロシアフィギュア界のスキャンダル プルシェンコ選手の息子が精神疾患?

この間、ロシアメディアやインターネットではある話題でもちきりになっている。きっかけとなったのは雑誌『Starhit』のある記事だった。その報道は、フギュアスケート選手のエフゲニー・プルシェンコ氏の息子で、妻のヤナ・ルドコフスカヤ氏がプロデュースを行うサーシャ・プルシェンコ君(7歳)が精神疾患を患っている可能性があるというものだった。プルシェンコ氏ら家族はすべてを否定し、こうしたゴシップを書いたジャーナリストらを非難している。
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グレタ・トゥーンベリさんのような精神疾患

この間、テレグラムチャンネルで匿名の障害児専門医が、サーシャ・プルシェンコ君はアスペルガー症候群であるとの投稿を行った。医師によれば、この疾患は対人関係で深刻な問題を引き起こし、また、興味と課題が限定的でパターン化されることが特徴であるという。環境保護活動家のグレタ・トゥーンベリさんが幼少期にこうした診断を下されており、彼女の母親がこの疾患について本の中で語っている。

このニュースはすぐにロシアメディアの中で広まったが、プルシェンコ氏とルドコフスカヤ氏はすぐに批判を行い、メディアの提訴も辞さない構えを示した。

プルシェンコ氏の最大のライバルであるアレクセイ・ヤグディン氏や、同じくフィギュアスケーターのマキシム・トランコフ氏とタチアナ・ナフカ氏、エレーナ・ラジオノワ氏といった面々もサーシャ君の擁護にまわった。

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「私たちの素晴らしいフィギュアスケートでの相変わらずの騒ぎといえます。私ははじめファンたちがメドベージェワが日本から帰るようにお願いしていると何かで読みました。でも今日では優れたメディアでさえサーシャのことを取り上げた。プルシェンコ氏とルドコフスカヤ氏のしつけについては、それは彼らの役目であるのでコメントはしませんし、『匿名の情報筋』として彼らの子どもが精神疾患だという記事を用意することもありません」。

両親は楽しんでいる。しかし、息子を見るのはつらい

こうした状況に対し、様々なスポーツ選手やアーティストらが発言を行った。インスタグラムでの放送を通じてサッカーロシア代表元キャプテンのアンドレイ・アルシャヴィン氏は、両親のたくさんの願いを背負ったサーシャ君を気の毒だと明かした。プルシェンコ氏とルドコフスカヤ氏はうまく振舞っているがサーシャ君を見るのはつらいという。「彼は、指示通り本当にすべて行わなければならないような、そんな表情をしていました。笑顔を見せているのは父親と母親だけです」。

この非難に対しある回答が発信された。7歳のサーシャ・プルシェンコ君のSNSに動画が投稿され、その中で彼はアルシャヴィン氏に、「アンドレイ・セルゲイビッチ・アルシャヴィンさん、なぜあなたは私のことを悪く言うのですか」と問いかけている。インスタグラムの動画でサーシャ君は、「誰も僕に強制などしていないよ。どうしてあなたは僕がいつも笑顔でいなければならないというの。それは正しくないよ。僕がピエロとでもいうの。あなたとサッカーをしたら、すぐに打ち負かせてみせるよ。なぜならあなたは下手くそなんだもん。あなたを打ち負かせるにはタックル1回で十分だよ。こんな風にタックルしてボールを奪って、ゴールにシュートを決めてみせるよ」と語っている。

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かつてスキャンダルとなったサーシャ君への厳しい教育

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プルシェンコ家の教育は厳しすぎるというのは以前から話題となっている。2018年4月、サーシャ君が5歳の時、両親はすでに息子の厳しい教育について語っている。罰として、おもちゃを取り上げ、さらに暗い部屋に閉じ込めたり、ベルトを使ったのだという。サーシャ君は、彼にとってとても恐ろしい暗い部屋で罰せられたと話した。「そこにはミイラやゾンビ、吸血鬼が出てきそうだけど、誰も僕を助けてくれない」。その後、ルドコフスカヤ氏は、こうした罰によって子どもを怖がらせるだけで、実際には行っていないと説明した。

しかし、この話は大きな反響を呼ぶことなった。英紙「デイリー・メール」が、「5歳の神童をもつ億万長者の母親が告白、世界最高のフィギュアスケーターにするためにベルトで子を打ち、暗闇に閉じ込める」という見出しをたてた記事を発表した。

サーシャ君はプルシェンコ氏とルドコフスカヤ氏の2人の間に生まれた公の存在といえる。彼は2013年に生まれるとすぐに有名人となった。サーシャ君は自身のインスタグラムにはまだ6ヶ月の時から登場している。彼のプロフィールは、ロシア人歌手数名をプロデュースしている母親が管理している。アカウントにはスポンサーの他に彼の職業はフィギュアスケーターであると記載がされている。投稿はほぼ毎日行われ、フォロワーは35万5000人にのぼる。この数はアレクサンドラ・トゥルソワ選手とアンナ・シェルバコワ選手、アリョーナ・コストルナヤ選手らの合計よりやや少ないというくらいだ。ルドコフスカヤ氏によれば、サーシャ君は年間1200万ルーブル(約1800万円)を稼ぎ出している。玩具や歯磨きメーカーとの契約以外にサーシャ君はアイスショーにも出演している。3歳の頃から彼は父親の興行に出演し、時には両親とともに海外ツアーにも同行している。


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