露外務省が平和条約交渉を巡る朝日新聞の報道に抗議

ロシア外務省はロシア側が揺るぎない領有権を持つ南クリル諸島(北方領土)のテーマを含む平和条約交渉について朝日新聞が行った報道を「場違いなもの」として批判した。
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朝日新聞は5月6日、1973年10月にソ連を訪問した田中角栄元首相がブレジネフ書記長との間で交わした会話の「極秘議事録」が発見されたと報じた。この報道を受けてロシア外務省は以下の通り抗議文を公式サイトに発表した。

我らが国は戦後から今日に至るまで一貫した立場を維持している。平和条約はロシアが南クリル全島に対し揺るぎない領有権を持つことを含め、日本が第二次世界大戦の結果を余すところなく受け入れることを前提としている。このテーマに対して中傷を行うことは場違いであり、元首脳の「私的資料」をもとに報じるなど論外である。

ロシア外務省によれば、日本メディアによる「話題作りを目的とした資料」の公開はこれが初めてではないものの、いくつもの「憶測」を積み上げることで日本側の立場を補強することがこうした報道の狙いだという。

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日本の政府関係者も関与すると見られるこうした類の報道は日本の期待通りに交渉を進めることだけを目的としている。一方、現状における優先課題はロシアと日本の協力体制を推進し、二国間関係を質的に新たな水準へと発展させることが重要だと外務省はロシア側の立場を説明している。

「両国民の目に見える結果こそがデリケートな諸問題について実体を伴った議論を行う上での条件になる」として、朝日新聞による報道を改めて批判した。

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