新型コロナウイルス

「新型コロナは紛争を悪化させ、過激派組織の立場を強める」=ストックホルム国際平和研究所所長

新型コロナウイルスの影響でシリア、イラク、アフガニスタン、北アメリカ、西アメリカの紛争は悪化し、「ダーイシュ(IS、ロシアで活動禁止)」などの過激派組織の立場が強くなる恐れがある。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)のダン・スミス所長が見解を示した。
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スミス所長はメディアグループ「フンケ」の取材に応じ、「アフガニスタンのような内戦で疲弊した国では、現在コロナウイルス感染者が多数確認されており、その影響は壊滅的なものとなるだろう」と語った。ドイツ国際放送「ドイチェ・ヴェレ」が伝えている。

スミス所長は、コロナウイルスによる紛争激化はイラクとシリアでも予想できると語る。

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「現在すでにイラクで『ダーイシュ』の活動が復活する兆しがある。状況はイエメンの前線で激化する可能性がある。コロナウイルスによる危機の中、武装勢力『タリバン』が再び立場を強めるだろう。」

その他、ナイジェリアやマリ共和国など、ソマリ諸国や西アフリカ諸国でも情勢が緊張化する可能性があるという。

スミス所長は「コロナウイルス感染拡大の影響で、一部地域では国家インフラが非常に脆弱化した。市民は必要な支援を得られないでいる。そのため食料などの支援を約束する武装勢力などに加わってしまう」と結んだ。

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