13日、ブルームバーグのインタビューにサノフィ社の執行ディレクターであるポール・ハドソン氏は、米国は新型コロナウイルス用ワクチンが開発されたならすぐに大量に事前注文を行う権利をもつと表明した。この点に関してハドソン氏は、米国はワクチン開発に取り組む企業の努力にどこよりも投資をしていると説明を行った。
同氏は、「米国に権利があるというのは、米国が自国民の保護と自国経済の再生に投資をしたからに他ならない」と語った。
14日、サノフィ社のセルジュ・ワインバーグ会長が、ハドソン氏の発言は誤って解釈されたとするコメントを発表した。
ワインバーグ氏は、米国は、米国内で直接製造されたサノフィ社の製品に限り大量に事前予約をする権利を持つと強調した。同氏は、サノフィ社が米国を優遇しているということはないと反論し、同社はすべての国に平等に供給する用意があると強調した。
しかし、ハドソン氏の発言にフランスのエマニュエル・マクロン大統領がすぐに反応した。フランスのテレビチャンネル「BFMTV」によれば、同大統領は、サノフィ社代表のこの発言に「不快感」を露わにしたという。
大統領府は、この問題でマクロン大統領は5月19日にハドソン氏と面会を行うと、発表した。
米国に新型コロナ用ワクチンの優先権? 大手製薬会社サノフィの声明とフランス大統領の反応
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