新型コロナウイルス

パンデミックの原因究明は時期尚早 中国外交部

中国外交部(外務省)の趙 立堅報道官は、新型コロナウイルスのパンデミックの起源などの国際的な原因究明について、現段階ではまだ時期尚早であり、世界は感染拡大を防ぐことに集中すべきとの見解を表した。
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オーストラリアが提唱したコロナウイルスのグローバルな拡大の原因および状況の独立した究明に対し、5月18日、110を超える諸国がこれに支持を表明した。オーストラリアのマリス・ペイン外相は「世界は回答を欲している。将来、こうしたカタストロフィーを起こさないために」との声明を表していた。同国のスコット・モリソン首相は調査の目的について、特定の国を非難するためではないと強調している。

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これに対して趙立堅報道官は、世界保健機関(WHO)の最高意思決定機関の世界保健総会に検討のために提出された決議では、大多数の国が感染拡大は未だに収束しておらず、調査開始はまだ時期尚早という見方で一致していると指摘した。

こうした一方で5月初め、中国はウイルス拡大を防止できたと米国が非難したことに対し、中国外交部はコロナウイルスのパンデミックの起源の調査ではWHOを支援する姿勢を示し、さらに米国務省が中国へねつ造した非難を行っているとして、これをさらに非難していた。

5月半ば、中国国家衛生健康委員会専門家グループ長の鍾南山氏は、パンデミックの初期段階で感染者データを中国が隠蔽していた事実を明らかにしている。

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