新型コロナウイルス

スペインの学者、「集団免疫」戦略を批判 新型コロナ

カタルーニャ・オベルタ大学のサルバドール・マシップ教授(健康科学)は、通信社スプートニクのインタビューで、新型コロナウイルス(COVID-19)に対する集団免疫について、集団免疫を獲得できなかった場合には数千万人もの死者が出る可能性があるため、世界は新型コロナに対する集団免疫の獲得を試みることはできないとの考えを示した。
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スペイン保健省が実施している大規模調査の中間結果によると、スペインでは人口のおよそ5%にあたる約200万人が新型コロナウイルス感染した。調査の第1段階では、さまざまな地域に住む6万人がキットを使った抗体検査を受けた。第2段階では実験室での分析が予定されている。なおスペインではこれまでにPCR検査で23万人超の感染が確認され、そのうち2万7800人が死亡している。スペインのイラ保健相は調査結果を発表し、スペインでは集団感染は論外だと指摘した。

英レスター大学で教鞭を執るマシップ氏は「このような調査は他の国でも行われた。結果は同じようなもので感染者は約5%だ」と述べ、「このような調査が最初に行われたのはドイツだ」と語った。

2003年のSARS感染者に新型コロナの免疫 研究で確認
同氏は、ジョンソン英首相は当初、集団免疫戦略を積極的に提唱していたが、「医療システムが対応できなかったため、ジョンソン首相はこのような速度で感染することを許してはいけないことをすぐに理解した」と指摘した。

またマシップ氏は「スペインの5%は外出制限措置で人々が家にいたことの結果だ。これは制限措置を導入した国が非常に正しいことを行ったことを証明している。感染率は急速に減少した。新型コロナの問題は、致死率はわずか1%だが、感染性が非常に高いことだ。仮に世界の人口の70%が感染した場合、致死率1%は5000万人となる。これはあまりにも大きな数値だ。なお1918年のインフルエンザ大流行では5000万人から1億人が死亡した」と述べた。

同氏は、スペインの研究でも致死率は1%だとし、実際の感染者数が公式発表の10倍だった場合、スペインの致死率は10%ではなく、先に算出されたように1%だと説明した。

マシップ氏によると、これらの数値は世界中で多かれ少なかれ同等だという。なお同氏は、今日発表されているすべての国の公式データは極めて不正確だと指摘した。

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