米ビジネス誌「ファスト・カンパニー」が学術誌「景観と都市計画」に掲載された研究結果を引用し、伝えている。
研究者らは、米国の大規模な人口密集地であるミネアポリス市とセントポール市在住の370人に対して、ウォーキング、公共交通機関を利用した移動、買い物などの日常的な活動が与える幸福度を調査した。その研究の過程で、調査に参加した3分の1が週の平均1時間半、自宅でガーデニングをしていたことが分かった。さらに、園芸に勤しむ人は、他の趣味を持っている人よりも幸福度が高く、自己肯定感が高いことも明らかになった。
園芸によって得られる高い幸福度は、中流階級、高所得者だけでなく、低所得者や独身者からも報告されている。
この研究論文の著者の1人、グラハム・アンブローズ氏は、この調査結果は当局が将来、幸福がテーマのプロジェクトの支援を決定する際に、当局がガーデニングを重要視するべきであると述べている。なぜならば、家庭菜園が都市の発展や市場への高品質食材の供給に貢献しているからだ。
ファスト・カンパニー誌は最後に「我々には土と園芸用のこてがあれば十分なのに、(当局は)なぜ娯楽施設にお金をかけるのでしょうか?土いじりを始めましょう」と締め括っている。
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