一風変わった新たながん治療法 

スタンフォード大学は研究の結果、薬剤の使用で起きた自然淘汰により、転移した細胞は治療を受け付けにくくなるという帰結を結んだ。この研究結果は遺伝に関する国際学術誌「ネイチャージェネティクス」に発表された。
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ガン細胞がある場合、細胞の転移プロセスは主な死因となる。

一風変わった新たながん治療法 
研究結果は乳がん、肺がん、大腸がんを病む136人から採取された初期のがん巣の細胞がんと、転移したがんの457個のサンプルを基にしている。

転移したがんでは、100個のサンプルには抗がん剤の効果はあったが、99個には何の効き目も見られず、逆に抗がん剤の投与でがん細胞には突然変異や進化が起きていた。

抗がん剤の投与後、再発したがんは初期のがん巣とは大きく異なり、細胞は抗がん剤の作用を受け付けなくなっていた。しかも再発したがんは最初から細胞の力は弱いものの、抗がん剤による治療で細胞に突然変異が起きており、こうした細胞はさらに攻撃力を増し、治療をはねつけてしまうことがわかった。

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