ダライ・ラマが米ミネソタ州の黒人暴行死を批判

ダライ・ラマ14世は米ミネソタ州でアフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんが州警察の男性らに暴行を受けて死亡した事件を受けて、米国社会に巣食う人種差別を批判した。
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ダライ・ラマはテレビ演説を行い、ジョージ・フロイドさんの死に哀悼の意を表した。ダライ・ラマは演説の中で、以下の通り発言した。

地上に暮らす70憶の人々はみな苦しみではなく、幸福を求めている。この意味で人々は等しく、同じ思いで生きている。ニュースやメディアでは偏見や差別に端を発した殺人事件が連日のように報道されている。まさに昨日、私はテレビで米ミネソタ州の事件を目にした。黒人男性が地面に押さえつけられ、警察が駆けつけ、その人の首を膝で締め付ける映像が流れていた。差別により、多くの人の偏見により、このような事件が起こってしまう。

ダライ・ラマは衆生を救済するため菩薩の身となった聖観音について取り上げたテレビ番組の中で上記の発言を行った。

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​ミネアポリスでは27日に大規模な暴動が起き、現在も続いている。市民はアフリカ系アメリカ人ジョージ・フロイドさんの死を引き起こした警官の行動に抗議している。28日夜には警察署が放火された。警察署の警官らは屋根からヘリコプターで避難した。

​今回の事件当時の映像がSNSで拡散され、ミネアポリス警察はフロイドさんの拘束に関与した警官4人を解雇したと発表した。

同市では抗議運動が行われ、破壊行為や放火を伴う暴動に発展した。

フロイドさんが死亡した事件の捜査に連邦捜査局(FBI)が加わった。FBIは今回の事件を優先事項だと発表した。

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