ピロゴフ記念ロシア医科研究大学のモスクワ皮膚科学センターとルムンバ大学の研究者らは、ロシアの新型コロナウイルス患者から確認された皮膚病理を研究した。
研究の結果、以下の7種類の疾患が確認された。
- 血管炎(血管壁の炎症)
- 丘疹状の小疱疹
- 丘疹性落屑性皮疹
- 麻疹に似た発疹
- 薬疹・中毒疹
- 蕁麻疹
- 顔面組織の栄養変化(傷による皮膚の色の変化、通常は静脈疾患に関連する)
皮膚疾患・性感染症の腫瘍学者のナタリア・シェピロワ氏は、これらの発疹が新型コロナウイルスによって引き起こされていると今断定すべきではないとしている。また発疹の種類によっては、新型コロナウイルスの治療薬を使用することがある。
ドレスデン国立クリニック皮膚科・アレルギー科の医師らは最近、「新型コロナウイルスは皮膚疾患ではないが、皮膚病学に大きな影響を与えている」とする論文を発表した。その論文によると、パンデミックにより、皮膚疾患の合併症を引き起こす疥癬などの炎症性疾患の治療が非常に困難になっているという。
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