フランスでは2016年、黒人男性のアダマ・トラオレさんがパリ郊外で逮捕され、警察署へ移送される途中で死亡したことをめぐって、これまでも抗議デモや集会が行われていた。
今回のデモには、新型コロナウイルス対策として大規模な集会が禁止されていたにもかかわらず、2万人を超える市民が市内の裁判所前に集結。米国での抗議デモへの連帯を示し、警察の暴力と人種差別を訴えた。
当初は平和的に行われていたデモであったが、投石や放火が発生するなど次第にエスカレートしていった。また、一部の暴徒化したデモ参加者に向け、警察が催涙ガスやゴム弾を発射する場面もあった。