個体数が1000を切っている哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類の515種が近いうちに姿を消す。科学者らはこれを地球上の6度目の大量絶滅がすでに開始されているととらえている。
大量絶滅は最初に起きたのが5億4000万年前。最後の5度目の大絶滅は6600万年前に起きており、最も権威ある説ではこの時小惑星が落下し、恐竜が姿を消した。
ただ今までの地球の生命の危機は自然のカタストロフィーがその原因だったが、今回だけは人間の活動が元凶であることが違う。無作為な森林伐採、密猟、密漁が引き起こした種の絶滅速度は自然死を100倍も上回る。
調査に加わったメキシコ国立自治大学(UNAM)ヘラルド・セバージョス教授は英BBCからの取材に、「これは由々しい危機です。今後10年から50年の我々の行為が人類の未来を決めます」と語った。
米国、メキシコの研究グループによる調査分析の結果は米国科学アカデミー紀要に掲載された。このグループの出した見解に世界の多くの大学から同感の声が挙げられている。
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