北朝鮮の金与正氏、韓国の脱北者を批判

北朝鮮の朝鮮中央通信は4日、金正恩国務委員長の妹である金与正氏(キム・ヨジョン)の談話を発表した。金与正氏は韓国の脱北者が「反朝鮮ビラ」を北朝鮮に向けて飛ばしたことを受け、韓国政府の態度を批判した。
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金与正氏は、「連中がむやみにわれわれの最高の尊厳にまで触れ、『核問題』に言いがかりをつけて不作法に振る舞った」と述べたうえ、南朝鮮当局が措置を講じなければ、「金剛山観光廃止に続いて無駄に見捨てられている開城工業地区の完全撤去になるか、あってもうるさいことしかない北南共同連絡事務所の閉鎖になるか、あってもなくても同じの北南軍事合意の破棄になるか、とにかく十分に覚悟はしておくべきであろう」と警告した。

金与正氏は故・金正日(キム・ジョンイル)総書記と在日僑胞出身の故・高英姫(コ・ヨンヒ)氏の娘。幼い頃には金正恩氏とともにスイスに留学し苦楽を共にした。与正氏は2011年12月、父の金総書記の葬儀から姿を現すようになり、正恩氏が権力を握ってからは主要行事に登場し、儀典を管理してきた。2016年5月に労働中央委員。2017年10日に政治局候補委員に就任するなど、超高速で昇進を重ねてきた。昨年4月の米朝首脳会談(ハノイ)決裂の責任をとって政治局候補委員から脱落したが今月11日復帰。そして先日、党中央委員会第1副部長に任命されたことで、党の組織指導部に移ったと見られている。

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