ブロックのレゴ、警察シリーズの宣伝中止 米黒人男性死亡事件を受けて

ブロック玩具の「レゴ」社は警察シリーズの宣伝を停止し、SNSにおいてもプロモーションしないことを決定した。ミネアポリス市で黒人男性ジョージ・フロイドさんが警察官の過失で死亡したことを発端に全米規模で集団抗議が発生していることを受けての決定だという。レゴ社広報およびマーケティング企業のレターをもとに「トイブック(Toybook)」издание Toybookが伝えている。
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「トイブック」は、レゴ製品のネットプロモーションを担当している「楽天リンクシェア(Rakuten Linkshare)」が関係者らに発送した電子メールを確認。このメールの中で楽天リンクシェアはレゴグループの代理として、警察官、消防士、犯罪者、捜査犬、緊急車両(特に警察車両)、警察署や消防署の複製などが入った、30を超えるシリーズのネットプロモーションを停止するよう依頼している。

また「トイブック」によると、上記セットは現在もレゴ社公式サイトや店頭で販売されており、在庫もあるという。レゴグループ広報責任者は「トイブック」のニュースを認め、「米国の悲劇への対応として」SNS上でのレゴの宣伝コンテンツ配信を一時停止するよう、関係企業に依頼したと明かした。

全米で抗議デモ ミネアポリスの黒人男性死亡事件

米ミネソタ州ミネアポリスで5月25日、アフリカ系米国人のジョージ・フロイドさんが偽造紙幣を使用した疑いで拘束された。手錠をかけられたフロイドさんが、白人警察官らによって道路に押さえつけられる様子をとらえた動画がインターネットに投稿されて以来、ミネソタ州をはじめとする米国のいくつかの州で先週、大規模な抗議活動と暴動が始まった。

現場に駆けつけた警察官の1人はフロイドさんの首を膝で押さえつけ、息ができないというフロイドさんの懇願を無視。フロイドさんは運ばれた市内の病院でまもなく死亡した

翌26日には現場の警官4人全員が免職され、うち1人は過失致死罪で身柄を拘束された。

米連邦政府と地方当局は、早急のデモ隊鎮圧と警察支援のため州兵を派遣。米全土40以上の都市で外出禁止令が発令された。報道によると、抗議活動中に4100人が拘束された。

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