エルンスト氏は、米国の「ノルド・ストリーム2」に対する行為は、ドイツの主権に対する侵害だと表明した。「この問題での米国の行為は友好的とは言えず、それはドイツと欧州連合(EU)の主権に対する侵害だ」。
米上院は、「ノルド・ストリーム2」建設の関連船舶にサービスを行う保険会社に対する制裁法案を可決している。
ドイツの経済エネルギー省報道官もこの問題に関連し、ドイツ政府は米国の行動を注視していることを明らかにした。
「ノルド・ストリーム2」に対する制裁
2019末に米国は国防予算を採択。この予算には「ノルド・ストリーム2」の実現に関与する企業に対する規制も含まれる。ガスパイプラインの敷設を行っていたスイス企業Allseasは作業を停止した。
ドイツはドイツの内政に対する米国の干渉だと制裁を批判した。また、アンゲラ・メルケル首相も制裁を断固非難したため、独ビルト紙はこれを「宣戦布告」と呼んだ。
5月20日、ドイツは、同国領内で今後20年にわたり「ノルド・ストリーム2」にEUガス要件の制限を免除することを明らかにしている。