英国西部の湾岸都市ブリストルでは7日にも人種差別に対する抗議活動が行われた。SNS上では抗議活動の参加者らが市の中心地にそびえたつコルストンの像を台座から引きずり下ろす動画が拡散されている。
コンストンは奴隷商人、慈善家、国会議員として知られている。ブリストルやロンドン、その他の学校、救護所、病院、教会に多額の寄付を行い、ブリストル市内にはコルストンの名が各地に記念として残されている。
コルストンの像は1895年に設置されたもの。奴隷商人だったことから、地元では様々な反応を呼んでいる。インディペント紙によれば、この像の撤去を希望する署名活動が行われ、1万人以上が賛同したという。
今、米国をはじめとする全世界で人種差別に対する抗議行動が広まっている。その出発点となったのはアフリカ系米国人のジョージ・フロイドさんの死だ。
フロイドさんはミネアポリスで白人警察官に拘束され、膝で首を絞めつけられて死亡した。フロイドさんは何度も息ができないと訴えていたにもかかわらず、聞き入れられなかった。
フロイドさんを拘束した現場にいた警察官らは全員が解雇。1人は殺人罪で、残る3人も殺人幇助の罪で訴追がきまった。
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