新型コロナウイルス

「私、何か逸してしまいました?」 外界から切り離され、森に75日間隠遁の米国人 突如、コロナのパンデミック世界に突入

米国バーモント州在住のダニエル・トーソンさん(33)は75日間にわたって森の奥の隠れ家に籠り、インターネットなど外界との結びつきのない暮らしを送っていた。2か月半の隠遁生活から通常の市民生活にもどったトーソンさん、まず最初にしたことはツィッターでユーザーに問いかけることだった。「私、何か逸してしまいました?」 この間、ずっとコロナウイルスのただ中にいたユーザーたちには、もちろん、ある意味で機知にとんだ問いに山ほど答えを見つけることができた。
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「私、75日間世界から切り離されていたんです。何かあったんですか?」

​トーソンさんにはたちどころにたくさんの答えが飛び込んできた。ミームを送ってきた人、世界に何が起きたのかを説明する人。そんな一方で多くの人はジョークをとばし、トーソンさんに「気分はどうかい?」と尋ねてきた。

ある人はトーソンさんに自分流の観察日記をつけるようアドバイスした。世界はあまりに激しい変化を遂げてしまった。その変化の起きた後の世界に突然沈溺せざるを得なくなった人間がどういった見解を抱くのか、多くの人には興味深いことに違いないというのがその理由だ。

​ただし、この問いが発せられた時には米国ではまだ、このジョージ・フロイドさんの殺人事件は起きていなかった。フロイドさんの死は人種差別と警察の横暴に対する抵抗運動の原点となり、米国を超えて世界に広がった。

トーソンさんは自分の体験をニューヨークタイムズ紙に語った。トーソンさんは仏教の瞑想を行い、森の中で精神修行を行っていた

「瞑想していた間に集団的でトラウマを及ぼし、感情をゆさぶる事件が起きていた。そしてそれから私は外れていた。さて今、私はこのすべてをいかにひとつにまとめることができるんだろうか?」トーソンさんは自問自答している。

この間に世界では715万人を超える人がコロナウイルスに感染していた。

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