同報道官によると、感染者数は公表しない方針だという。AP通信は匿名の政府情報筋の話として、それほど多い人数ではないと伝えている。州兵の多くはワシントンで対応にあたる際、マスクを着用していなかったという。
5月下旬、州兵約5000人が首都ワシントンに動員。そのうち約1200人はワシントン所属で、残りの隊員は11州(フロリダ、アイダホ、インディアナ、メリーランド、ミズーリ、ミシシッピ、ニュージャージー、オハイオ、サウスカロライナ、テネシー、ユタ)から動員された。また他の治安機関や特務機関の武装職員が市内中心部とホワイトハウスの警備にあたった。
州兵の展開後まもなく暴動は治まり、その後の抗議活動は完全に平和的に行われている。9日(火)までに首都から州兵を完全撤収させる予定。
5月末以降、米国の大都市ではアフリカ系アメリカ人ジョージ・フロイドさん死亡が発端となり、抗議活動や暴動が起きている。
全米で抗議デモ ミネアポリスの黒人男性死亡事件
米ミネソタ州ミネアポリスで5月25日、アフリカ系米国人のジョージ・フロイドさんが偽造紙幣を使用した疑いで拘束された。手錠をかけられたフロイドさんが、白人警察官らによって道路に押さえつけられる様子をとらえた動画がインターネットに投稿されて以来、ミネソタ州をはじめとする米国のいくつかの州で先週、大規模な抗議活動と暴動が始まった。
現場に駆けつけた警察官の1人はフロイドさんの首を膝で押さえつけ、息ができないというフロイドさんの懇願を無視。フロイドさんは運ばれた市内の病院でまもなく死亡した。
翌26日には現場の警官4人全員が免職され、うち1人は過失致死罪で身柄を拘束された。
米連邦政府と地方当局は、早急のデモ隊鎮圧と警察支援のため州兵を派遣。米全土40以上の都市で外出禁止令が発令された。
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