「川崎病」発見の小児科医・川崎富作さん死去 95歳

全身の血管に炎症が生じる「川崎病」を初めて発見した小児科で、NPO法人日本川崎病研究センター名誉理事長の川崎富作(かわさき・とみさく)氏が5日、老衰のため都内の病院で死去した。95歳だった。時事通信が伝えている。
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川崎氏は東京都出身。日本赤十字社医療センターの小児科部長などを歴任した。

「川崎病」は乳幼児を中心に発生する原因不明の急性熱性疾患で全身の血管に炎症が生じることが特徴。川崎氏は1961年にこの病気に遭遇し、1967年に学会誌に発表したことで知られるようになった。欧米では今年に入り、川崎病に類似した症状で治療を受ける子どもが増加。新型コロナウイルスと関連がある可能性が指摘されている。

5月15日、WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は、欧州および北米の子どもに川崎病に似た炎症ケースが増加していることに注意を促した。5月7日にはCBSテレビがニューヨーク保健局のディミトル・ダスカラカイス広報責任者の話として、軽症の新型コロナウイルスに罹った子どもに(川崎病と)類似の症状が現れることがある、と報じている。

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