北朝鮮で影響力を強める金与正氏は13日(土)、韓国を「敵」と呼び、「無用な」南北共同連絡事務所の破壊を警告した。
金与正氏は、韓国の扇動家が北朝鮮に対して行う反体制キャンペーンについて、北朝鮮軍が報復手段を決定すると発言。「今が韓国政府との関係を確実に断つ絶好のタイミング。我々は間もなく次の一歩を踏み出す。国や党幹部から全権を与えられており、韓国問題を担当する部署に対し、決定的に措置を講じるよう指示を出した」と述べた。
毅然とした物言いから、北朝鮮幹部における同氏の地位が高いことがうかがい知れる。同氏は同国で最も影響力のある女性であり、最高指導者である兄が信頼を寄せる人物とされている。先日の同国報道から、金与正氏が対韓国問題を一任されていることが確認された。
これより前、北朝鮮がソウルとの通信手段をすべて断ったとの報道があった。これに先立ち、軍事チャンネルや両首脳ホットラインを含むすべての通信手段を最終的に断絶するよう平壌は指示を出していた。平壌は、ソウルの行動は「南北関係に終止符を打たせた」とし、韓国政府と協議するものはもはや何もないと声明を出している。
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