中国国家微生物学データセンターは「6月18日夜、同センターは中国疾病予防管理センターを通じて『新型コロナウイルスに関する科学的および技術的リソースの国家システム』を介し、卸売市場『新発地』の疫学的状況およびウイルスのゲノムに関する情報を公表した」と発表した。
この情報とは、北京の感染者から検出されたウイルスのゲノムや、環境サンプルから検出されたウイルスのゲノムに関するものなど。
中国疾病予防管理センターは疫学的状況とウイルスのゲノムに関する情報を「国際社会による共同使用のため」に世界保健機関(WHO)およびインフルエンザ情報共有国際推進機構(GISAID)に提供したという。
北京の市場で集団感染
北京市豊台区最大の卸売市場「新発地」で行われた検疫の調査により、輸入サーモンをさばくのに使用するまな板から新型コロナウイルスが検出された。これを受けて同市場は13日、閉鎖された。豊台区には戒厳令が導入され、公衆衛生非常事態レベルが第二レベルに引き上げられた。中国政府の報道官は15日、北京で新型コロナウイルスの集団感染が新たに発生した可能性が高いと発表した。
北京の病院には現在、新型コロナウイルス感染者79人が入院。北京の新たな感染者は、6月11日までの56日間連続でゼロだった。
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