今回落札されたD-18Eは、コバーンさんが93年に人気音楽番組「MTVアンプラグド」に出演した際に使用したもの。その演奏が収められたアルバム「アンプラグド・イン・ニューヨーク(Unplugged in New York)」はコバーンさん死後にリリースされ、史上最も偉大なライブアルバムと考えられている。
オークションハウスによると、ギターの落札額としては史上最高額。これまで最も高額なギターは、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアさんがアルバム「Dark Side of the Moon」収録中に使用したフェンダー・ストラトキャスターのブラックモデルだった。2019年にオークションハウス「クリスティーズ」で395万ドル(約4億2千万円)で落札された。
今回ギターを落札したのは、豪オーディオ機器メーカー「ロード・マイクロフォンズ」創業者のピーター・フリードマン氏。同氏は落札したギターは世界各地で巡回展示し、収益のすべてを芸術活動支援に充てると話した。